アジア圏で唯一の商業ドメイン名登録機関の誕生

今でもトップレベルドメインとして圧倒的な人気とシェアを誇っている「.com」「.net」「.org」は、米国の政府機関である全米科学財団(NSF)からの委託契約によってNSI(Network Solutions,Inc)が登録業務を行っていた。一方で、インターネットの社会的影響力が大きくなってきた1990年代後半、NSIに対して独占的という批判が高まってきていた。そのような中で、米国政府も巻き込み多くの議論が重ねられ、1998年10月、ドメイン名、IPアドレスなどのインターネット基盤資源を、世界規模で管理・調整するための非営利公益法人として、ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Number)が設立された。これにより、世界のドメイン管理が民営化され、NSI以外の機関でもドメイン名登録業務が可能になった。

ICANNは、世界中から参加者が集まるコミュニティを持つ団体である。グループ代表の熊谷正寿は、インターネットが普及していく過程で、ドメイン名の価値が爆発的に高まることにいち早く着目し、当時インターキュー取締役であったリチャード・リンゼイをICANNに派遣した。この時の日本からの参加メンバーはインターキューだけであった。
そして、求められる要件、安定した資金基盤と技術、革新的なビジネス力をもって「レジストラ(ドメイン名登録機関)認定」に挑み、1999年4月にICANNにより「アジア圏および日本では唯一」の商業ドメイン名登録機関として認定されたのである。

これを受け、1999年9月、アジア初のドメイン登録サービス「Discount-Domain.com(ディスカウントドメインドットコム)」をスタート、これが、インターキューによるドメイン事業の幕開けであった。

Discount-Domain.com

2000年3月には、国内のドメイン普及を目的として、「お名前.com」というサービス名に変更。登録ステップを簡素化し、誰でも短い時間で、日本語、日本円で「安く・早く・簡単」にドメインを登録できるようにした。さらに、ドメイン名とサーバーの一括管理が可能なレンタルサーバーサービスを追加し、これにより総合的なドメインサービスの提供を実現した。

お名前.com

その「お名前.com」の名前を考案したのは、余語和彦(グループ代表の熊谷が二十歳すぎのころ、後継者育成「マネジメント・フリーアカデミー」で席を並べ、その後インターキューにご入社いただいた)であった。 このユニークなサービス名は、ユーザーの心に響くフレーズ、「ドメインとるならお名前ドットコム」とともにユーザーからの強い支持を受け、シェアを着実に拡大していった。
そして、2023年4月時点で登録実績は3000万件を超え、国内シェアNo.1(※)のドメイン登録サービスに成長した。

  • 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。
    2023年5月時点の調査。

お名前.com 公式サイト

www.お名前.com


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