AI革命で加速するGMO――「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」
対話型AIの衝撃
2022年11月、「ChatGPT」の出現は世界に衝撃を与えた。それは単なる技術トレンドではなく、ビジネスの在り方を塗り替える革命の兆しだった。グループ代表の熊谷正寿はその可能性にいち早く気づいた。彼はChatGPTがもたらす「世界が変わる」感覚を捉え、即座に全社での積極活用に舵を切った。
当時、日本国内では生成AIはまだ大きな話題になっていなかったが、熊谷はシリコンバレー発の熱気を感じ取り、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」という新たな旗印が掲げられた。
AI活用推進の意思決定
ChatGPTの衝撃から間もない2023年初頭、熊谷は経営会議の場で「これからは全パートナー(従業員)がAIを使いこなせる会社になる」という決意を宣言した。彼は近い将来、AIを使える者と使えない者の間に雲泥の差が生じると確信していた。だからこそ、AIを経営に積極的に取り入れ、生産性や付加価値の向上につなげねばならないと判断したのである。
熊谷は即座に全社的なAI活用プロジェクトチームを立ち上げ、「爆速で進めなさい」というトップの号令の下、AI活用推進が動き出したのだった。まさにスピード経営が光る局面であった。
全パートナーをAI使いに
熊谷の意思決定を受け、具体的な施策が次々と展開された。2023年4月、まず賞金総額1,000万円超の社内コンテスト「AI(愛)しあおうぜ!~ChatGPT業務活用コンテスト~」がスタート。全8,000名のパートナーが対象となった前例のない試みに、開始から10日で170件以上のアイデア応募が殺到した。優れたアイデアはコンテストの結果を待たず即座に開発に着手するという異例のスピード対応も相まって、社内のAI活用熱は一気に高まった。
「ChatGPTプロンプト共有」専用の社内SNSも開設され、ナレッジ共有プロジェクト「GMO Genius」が始動。パートナーは互いにプロンプト(AIへの指示文)の工夫をリアルタイムで共有し合い、AI活用スキルを磨いていった。やがて社内のAIセミナーも定期開催され、全員が最新AI技術を学ぶ機会が設けられた。
さらに2024年に入ると、非エンジニアのパートナーを対象にした短期集中のAI人財育成プログラム「虎の穴」が開始された。この3カ月の研修ではChatGPTの高度なカスタムチャットボット開発や、Microsoft Power Automate Desktopを用いた業務自動化ツールの作成など実践的な課題に挑み、最終週には自部署の業務を実際に自動化して成果を社内ポータルに共有するプログラムが組まれた。AIスキル習得の「虎の穴」をくぐり抜けたパートナーたちは、自らの業務にAIを組み込み業務改善を次々と実践した。
これらの取り組みの結果、2024年上半期には生成AI活用による業務時間の大幅削減が実現し、国内パートナーの83.9%が日常業務で生成AIを活用するまでになっていた。
AI熊谷正寿が指南
2024年、AI活用の次なる構想「GMO Brain AIプロジェクト」が発表された。熊谷は更なる一手として、“AI相談役”すなわち経営の意思決定を支えるAIの開発を発案した。背景には、生成AIによって大幅な業務時間削減を達成したという自信と、AI活用で創出した時間をクリエイティブな業務に振り向けるには、各人の判断力強化が不可欠だとの考えがあった。熊谷は社内の知見と経営ノウハウを学習させた独自LLMの構築に乗り出したのである。それは突き詰めれば「全パートナーが24時間いつでもAI熊谷正寿に直接相談できる環境」を創る試みだった。トップの意思決定プロセスそのものをAI化し、組織全体の判断スピードを飛躍的に高める——かつてない挑戦にプロジェクトチームの士気も上がった。
そして2024年12月、ついに社内向けAIツール「AI熊谷正寿『GMOイズムくん』」がリリースされた。この“バーチャル知的ナビゲーター”は、熊谷の思考法やフィロソフィー、そしてGMOインターネットグループのカルチャーを集約・言語化した「GMOイズム」を丸ごと学習している。パートナーはチャットボットを通じて必要なときにいつでも対話を行うことができ、事業計画やプロモーション案といった具体的な案件に対しても、GMOイズムに基づいたフィードバックやアドバイスを即座に得ることが可能となった。入社したてのメンバーから経営幹部まで、誰もが“熊谷の頭脳”にアクセスできる時代が到来したのである。
この「AI熊谷正寿『GMOイズムくん』」の誕生は、AIと人間が二人三脚で未来を拓く、“GMO流”スピード経営の進化を予感させる。
熊谷代表からのメール
(以下、熊谷代表が社内向けに送ったメール全文。新方針を示したこのメールは、全パートナーにAI活用への思いと覚悟を伝えるものだった。)
熊谷代表からのメール
(以下、熊谷代表が社内向けに送ったメール全文。新方針を示したこのメールは、全パートナーにAI活用への思いと覚悟を伝えるものだった。)
パートナーの皆さまへ😊
お疲れさまです。グループ代表の熊谷正寿です。
インターネット革命をご一緒に推進いただき、本当にありがとうございます。
30年前、一人で始めた小さな会社が、今や114社8000人を超えるグループへと成長できましたのも、 ひとえに皆さんのご協力とご尽力の賜物と、心より感謝申し上げます。
僕は創業当時からずっと夢、ビジョン、フィロソフィー、経営マインドを共有することを大切にしてきました。
100名規模までは、パートナーの皆さん一人ひとりと直接対話を重ねることができていたのですが、グループが大きく成長する中で、全員と深い対話を持つことが物理的に難しくなってきました。
その中で、僕たちが30年間のインターネット革命を勝ち抜いてこられた最大の理由が、「GMOイズム」です。
全パートナーが携帯し、定期的な唱和を通じて、僕たちの価値観と行動指針を共有・実践してきました。
そして今、デジタル情報革命に新たな転換点が訪れています。
それは「AIの誕生」です。
2024年12月に、この革命的な技術を活用し、僕のこれまでの経営理念や経験、成功の法則、そして皆さまへの想いを「AI熊谷正寿『GMOイズムくん』」という形で実現しました。
プレスリリース:https://www.gmo.jp/news/article/9305/
AI熊谷正寿『GMOイズムくん 』: https://xxxxxxxx (※社内環境につきURLは非公開)
このAIツールは、「スピリットベンチャー宣言」をはじめとするGMOイズム原文約25,000文字に、過去に取材などでお話しした僕の経験など、5万文字の拡張データを加えています。
今回、ユーザービリティを改善し、更に使いやすくNASA(注:社内ポータル)のトップページの検索窓に連動をさせました。
僕からみて現時点でも90点!のアウトプットが可能となっています。
今後、データセットの改善に自ら参加し、95点、100点、120点のアウトプットを皆さまにお届けできるようにいたします。
AI熊谷正寿『GMOイズムくん』は、皆さまが質問を投げかけると、僕の思考や経験=GMOイズムに基づいた答えを返します。
AI熊谷正寿『GMOイズムくん』と対話して、僕の考えや経営の哲学を知っていただきたいと思います。
グループ、そして自身の未来について、皆さまがどう考え、どのように貢献できるのかを考えるきっかけにしていただきたいと思います。
結果、皆さまの「社会生活における」成功に向かって走る速度を爆速にしていただきたいと思います。
そして、何よりも「僕と話している感覚」を経験し、AIの進化を体感し、ご一緒に感動していただきたいと思います。
AI熊谷正寿『GMOイズムくん』を通じて、皆さまと僕は24時間つながることができます。
ぜひ、気軽にアクセスし、僕と会話をしてみてください。
「スピード経営」を体現し、意思決定スピードを爆速にする「AI熊谷正寿『GMOイズムくん』」を最大限に活用し、このデジタル情報革命、AI革命に勝利しましょう!
GMOインターネットグループ株式会社
代表取締役グループ代表
熊谷正寿
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